もう10年以上前のこと。
田山建設にまだ大工見習いの若者社員がいたころ。
ある会社から工事の依頼があった。
中古物件を買ってリフォームして販売するという今でも名前をよく耳にする会社。
安い工事費だけど、大工見習いの若者達が施工すれば経験にもなるしどうでしょうか?って。
えっ?それでいーのか?
中古とはいえ買う人にとっては高額な買い物になる家なのに、未熟な若者の施工でいーのか?
中古物件こそ家づくりを知り尽くした職人が工事しなくちゃダメだよね?
ほんとにそれでいーのか?
とはいえ、表面だけ綺麗に見えれば良いような仕事を一番嫌う社長は即決でお断りしたけどね。
先日その会社から購入したという家を見る機会があったんです。
購入から5年ぐらい経過してたけど、すでに修繕しなければならない箇所がたくさんあるようだった。
そして、思った。
このお家、見習い大工の経験工事だったのかな?って。
家づくりは新築もリフォームも誰が工事してるのかわからない業者ではなく、信頼できる業者に依頼する事が安心だなってあらためて思ったのでした。