新型コロナウイルスの感染が拡大し毎日いろいろな報道がされている。
そんな時にこの天国と地獄のお話を思い出した。
昔、ある男がエンマ大王に会いに行き天国と地獄はどういうところなのかを聞きました。
エンマ大王が見せてくれた地獄は食事の時間だった。
地獄だから粗末な食事かと思いきやテーブルには豪華な食事が並んでいた。
人々はながー――い箸をもってテーブルの周りに集まっている。
地獄では1m以上もあるなが―――――い箸で食べなければならない決まりがあるのだ。
人々はわれさきにとごちそうを食べようとするが箸が長すぎてどうしても自分の口に入らない。
そのうちに他の人の食べ物を奪おうとしたりして喧嘩が起きる。
そしてご馳走を目の前にして何も食べられず飢えで気が狂いそうになっていた。
次は天国をみせてくれました。
天国も食事の時間でした。人々は地獄と同じながー――い箸をもってごちそうののったテーブルの周りに集まっていました。
そして天国の人々は穏やかな顔をして楽しそうにごちそうを食べていました。
天国の人々はながー――い箸を使って自分の口へ食べ物を運ぶのではなく他の人の口へ食べ物を運んであげるのです。
すると食べさせてもらった人はお返しに食べ物をくれるのです。
同じ食事を前にしながら一方は自分のことばかり考え先を争い傷つけあう。
もう一方は相手を思いやり相手から思いやられ感謝しながら互いに食事を楽しむ。
まったく同じような事でも考え方ひとつで天国にもなるし地獄にもなる
天国と地獄の分かれ目は
「自分さえよければ、人の事なんてどうでもいい」という考えを持つのか
「まずは相手のことを大事に」という考えを持つのかで決まるのだ。
まさに現在の私たちの住む世界じゃないですか?
せめて自分の家族のこと友達のこと友達の友達のことだけでもいいから考えて行動しよう
そしてみんなで知恵を出し合ってこの時を乗り越えていきましょう。
今の世の中を天国にするのも地獄にするのも私たち次第ってことなのだから。