昨夜アイツが現れた。それは突然の事だった。なぜ?なんで?2度と会いたくなかったのに。私はどうすることもできずに、文男さんの影に隠れた。アイツは何事もないようにこちらに向かってくる。文男さんが私を守ろうとたち向かっていく。するとアイツはいきなり走り出した。文男さんが追う。アイツが逃げる。それを見ているしかできない私。いつの間に手にしたのか棒のような物で文男さんはアイツに襲いかかった。あっという間のことだった。アイツは倒れた。息をしていないようだ。アイツの死体を片付けなければならない。私も手伝おうと思ったが文男さんが全て1人で片付けてくれた。アイツが現れたのが文男さんと一緒の時で本当に良かった。何事もなかったかのように静かになった我が家。もう2度とこんな思いはしたくない。約20年の間に3度目の我...